「異動などで仕事が変わる」「大事なプレゼンがあって緊張する」「ダメな社員と思われるのが怖くて積極的に仕事で挑戦ができない」・・・・・・。仕事において多くの場面で不安や緊張を経験することがあると思います。
しかし、不安や緊張する場面というのは、成長する機会でもあります。
今回は不安や緊張を解消し乗り越えることで成長に繋がる方法をご紹介します。
緊張する場面で感じる不安を解消する
会社で大役を任されたなど仕事での場面の他、受験や入社試験、面接等ここぞという大事なシーンでは緊張はつきものです。失敗したくないと思えば思うほど緊張は高まる傾向はあります。
このような場面では緊張するのは当たり前です。ここでは考え方を切り替え、緊張しないようにするのを目的とするのではなく、緊張したとしても適切な行動をとるには何ができるか自らに問いかけることが重要です。
まず、緊張するのは当たり前だと「緊張すること」を受け入れます。そして、緊張したときにも本来の行動ができるようになるまで、事前に準備や練習をすることが必要です。
大舞台で活躍している人をみると「あの人は緊張しない強い心を持っている才能がある特別な人なんだ」と思いがちですが、見えないところでの地道な努力・行動の結果なのかもしれません。
不安や緊張する場面では、緊張や不安を感じないようにするにはどうしたらよいか?ではなく、緊張しながらでも、不安になりながらでも適切な行動をとれるよう、日々の積み重ねが重要です。
新しいことをするときに感じる緊張・不安を解消する
異動などで仕事が変わったり、新しい役割を担うことになった場合等、未経験のことをする時はとても緊張し不安になるものです。
しかし、考えてみれば初めてすることに対して最初から自信があるということはあり得ないのではないでしょうか。初めてのことをするのであれば、不安になるのは当たり前です。
不安に感じるのは当たり前と受け入れ、今すぐに自分ができることを、あまり気張らず淡々と行動することが重要です。
失敗はひとつの経験
新しいことを試みるとき、うまくいかなかったり失敗することもあると思います。それは、新しいこと、初めてのことだからと受け入れ、次に失敗しないようにと再度試みることで、失敗は大切な経験となります。
わからないことを質問することへの不安を解消する
「そんなこともできないのか」「そんなことも分からないのか」と、ダメな社員と思われるのが不安で、相談や質問ができないという場合もあります。
このように思う方は「失敗をする=ダメな社員」「わからないことがある=ダメな社員」という思いが刷り込まれているようです。
100点満点の社員はいない
このような考え方では、ダメではない社員とは「失敗しない社員」「分からないことがない社員」すなわち「100点満点の社員」ということになります。
これは0か100かという極端な考え方であり、100点ではない限り、ダメな社員ということになります。
100点満点の社員というのはありえません。人間は誰でも、できることもあればできないこともあります。できないこともあるのが当たり前で、一方できることもあるということを認める必要があります。
できることもあればできないこともある自分を客観的にみて、ありのままに受け入れることが大切です。
成長に繋がる!不安や緊張を解消する方法まとめ
以上、不安や緊張を解消し乗り越えることで成長に繋がる方法について考えてきました。まとめてみますと・・・・・・
●不安になることが当たり前の状況での心の強さとは、緊張しないこと、不安にならないことではなく、緊張しながら、不安になりながらでも適切な行動がとれること。
●失敗する自分を受け入れる、ただし、失敗を生かしていくことが重要
●失敗を生かすことができれば、失敗は恐れる必要はなくなる。
誰しも不安や緊張を経験するものであり、それを乗り越えて成長につなげることもできます。しかし、緊張や不安で眠れない日が続くなどの場合は産業保健スタッフなどに相談することをおすすめします。