職場には、 コミュニケーションが苦手、
今回はこういった特性を持っている同僚や部下と職場でうまく仕事
それぞれの特性と配慮のポイント
コミュニケーションが苦手なタイプ
●相互的な対人関係やコミュニケーションが苦手
●興味や行動の偏り(こだわり)があることがある
●見通しが立たない状況に対する不安があり、
●人混みや気温の変化などの感覚の敏感さに苦労することもある
●家族や本人をよく知る専門家などに適切なサポート方法をきく
●手順や方法をわかりやすく示す
●感覚過敏がある場合は、環境に配慮する
不注意によるミスが多いタイプ
主な特性
●家族や本人をよく知る専門家などに適切なサポート方法をきく
●何か伝える時は、簡潔にはっきりと伝える
●気が散りにくくなるような環境に整える
得意なことと苦手なことの差が大きいタイプ
主な特性
●家族や本人をよく知る専門家などに適切なサポート方法をきく
●情報の伝達においては、
したがって、こういった特性を持つ方においては、
職場で起こりやすい困り事と対応方法
コミュニケーションが苦手
職場で問題になりやすい特徴 | 支援策 |
報告・相談がない | タイミングがわからない可能性があるため、 周囲から確認する。 報告してほしい内容を具体的に伝える。 |
場の空気を読めない 衝動的な発言がみられる |
発言の意図について本人に確認し、理解をする。 必要に応じて都度指摘する。 |
電話対応が難しい | 電話対応のフォーマットをつくる |
スケジュール管理が苦手
職場で問題になりやすい特徴 | 支援策 |
期限までにできる仕事量がわからない | 職場全体で業務スケジュールを共有し定期的に確認する |
仕事の優先順位がつけられない | 新しいことや複数のことをお願いするときは、 優先順位の指示も併せて行う |
期限が守れない | 周囲が進捗状況を確認する |
ミスや不注意が多い
職場で問題になりやすい特徴 | 支援策 |
勘違いや思い込みが多い | 体制と整える |
臨機応変な対応が苦手 | 変更など生じた場合は、 その都度状況について説明し、 指示をする場合はシンプルに明確に行う |
状況を読めず判断を誤る | 状況が変わった時は、説明する |
事例
職場で起こりやすい困り事と対応方法について具体的な事例から解説します。
事例1:コミュニケーションがうまく取れない
悩み
●部下のAさんとコミュニケーションがうまく取れなくて困っている。
●伝えたいことがうまく伝わらず、指示したことも忘れているようだ。
●お願いしていた資料作成も出来ておらず、無理なら事前に相談してほしい。
周囲ができる対応方法
●口頭での説明を理解するのが苦手な場合は、メモやメール等で指示を伝える
●業務の期限や提出先について、いつ、どこで、だれになど、あらかじめメモのテンプレートなどを作成し使用させる
●相談のタイミングがわからない可能性があるため、周囲から進捗や状況について確認する
事例2:やり方にこだわり、周囲とトラブル
悩み
●部下が自分のやり方にこだわり、自分と違う方法で進めた人とトラブルになっている。
●部下のやり方は業務上問題があるため改めてほしいが、どのように伝えたらよいか困っている。
周囲ができる対応方法
●単純化した具体的な表現でルールやマニュアルを作成し、それに沿って指示を出す
●適切に業務を勧められているか、定期的に確認する
●ルールの理由・経緯を整理して、納得してもらってから、業務を行う
●業務上問題がある場合は、説明をし、きちんと指導を行う
事例3:スケジュール管理ができない
悩み
●部下に色々細かな業務を頼んでいるが、いつになっても何も出来上がらない
●毎日残業し忙しい様子だけど、何をやっているのかわからない
周囲ができる対応方法
●新しいことや複数のことをお願いするときに優先順位の指示も併せて行う
●職場全体で業務スケジュールや会議の予定等を共有し、ミスを防ぎやすく、業務調整をしやすい環境を作る
●進捗や期限について、周囲の方から声をかける
●事前に定期的に報告するタイミングを決めたり、業務フローのどの時点で報告すればいいのかルールを決めておく
おわりに
精神・発達障害者しごとサポーター養成講座(厚生労働省)
発達障害の理解〜メンタルヘルスに配慮すべき人の支援〜(厚生労働省)
発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス(厚生労働省)