第1部では、「労働者側弁護士が指摘する、職場のメンタルヘルス対応の問題点」と題して、弁護士法人ライフパートナー法律事務所の弁護士生越照幸先生にご登壇いただきました。
「業務起因性の有無」や「自殺事案か存命事案か」による相違点など難しい内容ではありましたが、労働者側弁護士の視点から非常に分かりやすくご講演いただきました。また、実際の判決を用い、そこから読み取れるメッセージを交えながら、雇用者側の対応や対策について、ご解説いただきました。使用者側・労働者側という考え方でなく、今後、顧問弁護士・産業医との関係を密にするなど、体制を構築し企業として取り組んでいくことの重要性についてもお話があり、参加者の方へは社内の体制を見直すきっかけにしていただけたのではないかと思います。
第2部では「精神科産業医からみた、企業のメンタルヘルス対応」と題して、弊社代表取締役で精神科専門医・産業医の渡辺洋一郎が登壇致しました。
産業メンタルヘルスの歴史から始まり、企業における精神的健康管理の意義、ストレスチェック制度とその活用方法のポイントについて講演致しました。さらに労働者のメンタルヘルスにおける「一次予防」をはかるため、職場のメンタルヘルス体制の構築、人事労務担当者と産業医等の連携の必要性、職場のコミュニケーション向上などについて説明致しました。熱心にメモを取っていらっしゃる参加者の方が多く見受けられ、今度の職場環境作りの参考にしていただけたのではないかと思います。
第3部では、質疑応答を行いました。
参加者の方が熱心に取り組まれようとされている姿が伝わってくるご質問を多くお受け致しました。生越先生と渡辺の息の合ったトークもあり、和やかな雰囲気で進行し閉会とさせていただきました。
お客様の声
- 多方面からの話を聞くことができ、今後のメンタルヘルス体制について考える良いきっかけになった。
- 労働者側弁護士の踏み込んだ労災関連のリスクと対応策を知ることができ、とても興味深かった。
- ストレスチェックの意義・目的を労働者に理解してもらい、実施後のフォローに活かせるかが重要だと再認識しました。
- 周囲を巻き込みながら、体制作りを進めていく必要性を実感した。
- ストレスチェック制度について理解を深めることができた。ストレスチェック2年目に向けての取り組みの参考になった。